【FUNDINNO112号案件】iXOS株式会社

FUNDINNO

iXOSの案件評価

案件評価は以下の通りです。

人材 ★★☆☆☆
ビジネスモデル ★☆☆☆☆
計画 ★☆☆☆☆
ポテンシャル ★★☆☆☆
満額募集後時価総額 3.40億円
総合評価(A~E) D

 

他案件との比較はまとめ記事に載っております。

404 NOT FOUND | クラファンマニア
投資型クラウドファンディングについて解説します

 

ご注意:投資型クラファン業界発展を心から願っているため、相当な辛口評価です案件の良し悪しを把握するため、他の方の意見や他ブログ等も読んで、よく考えてから投資をしてください。

基本情報

会社の基本的な情報をまとめました。

会社名 iXOS株式会社
代表者 中島幸一さん
創業年 2018年8月
分野 AIスピーカー
会社URL http://www.ixos.jp/
案件URL https://fundinno.com/projects/112

インタビュー

中島代表取締役のインタビュー動画です。

目標額と募集日程

目標募集額、日時については以下の通りです。

今回は、4株10万円から投資可能です。

目標募集額 15,000,000円
上限応募額 40,000,000円
募集開始日 2020年2月2日 10:00
募集終了日 2020年2月4日 

iXOSの人材

評価:★★☆☆☆

技術的な観点では非常に優秀な人材が揃っているようにみえます。ただ、事業計画やその実行、ビジネスの構想、を見る限り、ビジネスを上手くコントロールできていないように見えます。

 

iXOSのビジネスモデル

評価:★☆☆☆☆

楽天やAmazonでAIスピーカーを検索すれば、多くの製品が確認でき、競合が非常に多いと思います。競合が多いというのは、市場が伸びていく可能性が高いとも言えます。しかしながら、後発メーカーがシェアを獲得していくのは容易ではないでしょう。OEMをメインとしてやっていくとしても同じことです。

説明を読む限り、GoogleやAmazon、その他競合に対して、iXOS社にどのような優位性があるのかが良く分かりませんでした。何か特許をもっていたとしても、特許のカウンターを食らうのは間違いないと思います。価格も圧倒的に出荷数が多い他社の方が有利でしょう。

カスタマイズ可能なのは良いですが、MVP(minimum viable product)は何なのかという観点をよく考えて製品開発をされるのがよろしいかと思います。”何でもできる” は、”何にもできない”、とよく言われます。お客様が本当に求めているものは何でしょうか?それに対応できる他社を圧倒できる強みはなんでしょうか?ということです。

引用:FUNDINNO公式サイトより

iXOSの計画

評価:★☆☆☆☆

既に債務超過です、プロダクトが出来上がる前に債務超過になるというのは、会計的な計画も、開発の計画もコントロールできていないようにみえてしまいます。会社設立から1年以上開発していると思いますが、製品ができていないのは遅いと思います。中国の会社であれば遅くとも~3か月で製品化すると思います。上でも言っていますが、MVPは何か?という観点が無いからリッチコンテンツを作って、遅いのだと思います。

資本政策にも違和感があります。3社から資金調達した資金がほとんどですので、実質合弁会社でしょう。このような会社がクラウドファンディングを利用して資金調達をする理由がわかりません。3社が責任をもって追加増資に応じるなり、貸し付けをされるのが自然だと思います。新株予約権が多く発行されているのも、非常に違和感があります。

iXOSのポテンシャル

評価:★★☆☆☆

募集前のバリュエーション(時価総額)は3億円です。上限のバリュエーションは3.4億円です。新株予約券が多く発行されているため、注意が必要です。この財務状況や競合等の状況を勘案すると、非常に割高なバリュエーションにみえます。

仮に事業が上手くいって上場したとしても、高いPERになる事業ではないと思います。募集時価総額を勘案すると、リスクの割りにリターンが少ないような感触です。

<参考>

IPO時の時価総額によりリターンが決まります。成長性や事業規模、需給等によって変わります。他企業が上場した際の時価総額が参考になると思います。以下参照。

参考企業 初値時価 投資に対するリターン※万円
10万円 30万円 50万円
識学 111億円 326 979 1632
カオナビ 209億円 615 1844 3074
スマレジ 292億円 859 2576 4294
Mフォワード 548億円 1612 4835 8059
Sansan 1420億円 4176 12529 20882

※満額集まった場合のシミュレーションです。募集後に発行株数が増減した場合、この通りにはなりません。税金を考慮していません。会社が倒産した場合など、投資資金がゼロになるリスクがあります。上場企業と違い自由に株を売ることができません。出資したまま資金が何年も拘束されることもあります。

 

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