【FUNDINNO87号案件】KAWAII JAPAN株式会社

FUNDINNO

9月16日に募集を開始する案件を紹介します。

KAWAII JAPAN 案件評価

案件評価は以下の通りです。

経営者/経営陣 ★★★★☆
ビジネスモデル ★★★★☆
計画性 ★★☆☆☆
満額募集後時価総額 3.95億円
総合評価(A~E) B-

IPOに致る可能性はありそうです。広告費に頼らずにバイラル等による利用者の拡大を目指すことで無理なく成長することができると思います。

 

他案件との比較はこちらのまとめ記事に載っております。

【2019年】投資型クラウドファンディングまとめ
2019年に募集された案件の評価と調達額をまとめです。

 

ご注意:投資型クラファン業界発展を心から願っているため、相当な辛口評価です案件の良し悪しを把握するため、他の方の意見や他ブログ等も読んで、よく考えてから投資をしてください。

基本情報

会社の基本的な情報をまとめてみました。

会社名
KAWAII JAPAN株式会社
代表者 笹谷 祐樹 さん
創業年 2016年9月
分野 コスプレ、IP
会社のURL https://kawaiijapan.co.jp/
案件のURL https://fundinno.com/projects/87
twitter @kawaii_jp_cospo
Instagram https://www.instagram.com/kawaiijapan.cospo/
アプリ https://cospo.net/
優遇措置 エンジェル税制優遇措置B申請予定

コスプレイヤーの方の写真を閲覧することができるアプリ「COSPO」がメイン事業です。2017年にサービスを開始、既にユーザー数30,000人、コスプレイヤー3,000人いるようです。

 

笹谷祐樹 代表取締役インタビュー

代表取締役の笹谷 祐樹さんのインタビュー動画です。

KAWAII JAPAN株式会社

目標額と募集日程

目標募集額、日時については以下の通りです。

今回は、1株10万円から投資可能です。

目標募集額 14,000,000円
上限応募額 50,000,000円
募集開始日 2019年9月16日 9:00
募集終了日 2019年9月18日

 

KAWAII JAPAN株式会社の経営者

評価:★★★★☆

経営経験や熱意は?

常務取締役のご経験あるようです。経営経験としては問題ないと思いますが、検索するとその会社は倒産?しているようです。経験を活かすことができれば、逆にプラスだと私は思います。

コスプレイヤーという職業が成り立つようにしたいという意気込みを語っておられます。日本だけでなく、海外への進出意欲もあり、熱意はあると思います。また、会社へ多額の貸付をしており、並々ならぬ決意を感じます。

 

経営陣のスキルは?

実務メンバーは社長1名です。財務アドバイザー、コンテンツ開発パートナー、営業企画としてコスプレイヤーの方もおられるようです。

バランスの取れたメンバーと言えると思います。問題なく運営していくことができると思います。海外進出を視野にいれているとのことですので、海外に強いメンバーも必要になっていくのかなと思います。

戦略立案面が少し弱いと思います。ビジネスモデルのところで書いていますが、もう少し自社の立ち位置や状態を考慮して行動して欲しいです。

 

KAWAII JAPANのビジネスモデル

評価:★★★★☆

ユーザーがコスプレイヤーへ良いね!(KAWAII)を押す回数に制限があり、この回数を課金することで増やすことができるます。良いねを押されたコスプレイヤーは良いね数に応じた報酬や、様々な活躍の場が提供される仕組みになっています。

 

引用:FUNDINNO公式サイトより

アプリの出来はどうか?

ダウンロードして使ってみましたなかなか良いと思います。知っているキャラクターのコスプレをしている女性は魅力的だと思いますし可愛いです。一度このアプリを使えば、継続して使ってもらえる可能性は高いと思います。好きなコスプレイヤーがいれば、課金してでも良いねを押すという感覚も分かる気がします。男性コスプレイヤーがいないように見えたのですが、、いても良いような気もします。アニメなどの魅力的な男性キャラもファンがいますので。

 

先ずは国内で黒字化を目指すべき

実績を確認すると、国内事業の売上は2000万ありますが赤字です。海外に進出するという話をされていますが、もっと先で良いと思います。先ずは国内で黒字化させることに注力すべきです。国内で黒字化できないものを海外にいっても失敗する可能性が高いと思います。順番を間違えると事業自体がこけます。

国内のユーザー数と1人当たり課金額に注力すべきです。

1人当たり課金額を増やすためアプリを構築しなおすべきです。動画配信のツイキャスですと、ポイントに応じで様々なアイコンのようなものを配信中に表示させることができます。1ポイントだと簡単なお茶のアイコンですが、たくさんポイントを使えばお茶爆という派手な応援ができます。

例えばですが、COSPOでは、課金者のみ”花”(100円=100pt)を渡すことができるとか、より多く課金して”花束”(1000円=1000pt)を渡すと、コスプレイヤーからメッセージがもらえる特典があるとか。ちょっと考えただけでも、1人あたりの単価を増やす方策は出てきます。

また、コスプレイヤーがより儲かる仕組みを構築することが大切です。

ツイキャスでは課金ユーザーが”お茶爆”をすると、動画配信者に課金額の70%のお金が支払われます。同様な仕組みを作れば、花束をコスプレイヤーにプレゼントすれば収入源となります。コスプレはお金がかかりますので、収入を得られないと参加者も写真投稿も増えません。結果としてアプリ自体の魅力が高まりません。

儲かればコスプレイヤーが次々と参入します。勝手にツイッターやインスタ等で宣伝してくれます(してもらう)ので、COSPOユーザーは自然と増えます。有力なコスプレイヤーが多数輩出・参入すれば、ビジネスモデル図にあるような物販等でも、何に対しても強いポジションを築くことができます。えなこさんなど有名コスプレイヤーには直接お金を払って参加してもらうというのも良いかもしれません。

単純にWeb広告やその他の広告を行ってもユーザーは大して増えないと思います。コスプレイヤーを増やす施策に重点を置き、そこにお金をかけることが肝要と思います。言ってみれば目指すべきはコスプレイヤーの芸能事務所的なものでしょうかね。

無理に海外に行こうとしなくても、海外の有力なコスプレイヤーに利用してもらえれば、そのコスプレイヤーをみたさに登録してくれる人は増えるでしょう。有力な方に多めの課金収入を渡せばよいと思います。

 

競合は?

直接的な競合はAMPLE!というサービスがありますが、大手というわけでもありませんので、十分に対抗できると思います。youtube、Instagram、Twitterなどもある意味競合と言えると思いますが、これらを上手く利用して収益化をしていくことができそうです。

静止画にこだわられているようですが、動画も検討された方が良いと思います。どうしても静止画だとやれることが限られますし、他社動画コンテンツにおされてユーザーが離れる懸念があると思います。例えばTiktokというアプリは色々なアイデアで動画をとっていて、見る方は飽きません。一方で、COSPOはコスプレイヤーが可愛いコスプレ写真を投稿しているだけ、というアプリになってしまうかもしれません。コスプレイヤーが踊ったり、料理したり、そういうのも楽しいと思います。容姿に自信の無いコスプレイヤーでもアイデア次第で儲けることができ、だれでも参入しやすくなります。

 

KAWAII JAPAN株式会社の計画性

評価:★★☆☆☆

前年実績

既に売上が2000万円あります。粗利益率が非常に高く、多くが課金売上だと思います。売上よりも多い純損失です。借入金は役員借入を含めて5500万円です。

大幅な債務超過になっており、財務が健全とは言い難い状態です。

 

今後の見込み

海外やライセンスなどの事業をしていくとありますが、前述したように国内の収益化に注力すべきです。財務状態が悪いというのも考慮して言っています。アプリ事業に注力して経営資源を集中させた方が良いと思います。

着眼点が良く、センスも良いので、お金をかけずにユーザーを増やすことが可能です。高収益化の難度も高くありません。宣伝費等を極力抑えて、頭を使って集客する方法を模索すべきです。成長スピードはゆっくりになるかもしれませんが、将来的には大きなビジネスになると思います。

 

引用:FUNDINNO公式サイトより

 

KAWAII JAPAN社IPO時リターン

募集前のバリュエーション(時価総額)が3.45億円です。満額、募集が集まった場合のバリュエーションは3.95億円です。今回のバリュエーションは平均的です。

新株予約権を発行しています。704株増える可能性があります。今回満額された場合と合計すると、バリュエーションは4.65億円です。

IPO時に何倍になるのかは、時価総額により変わりますので、一概には言えません。成長性や事業規模、需給等によって変わりますが、他の企業が上場した際の時価総額が参考になると思います。

※下記は新株が発行されていない場合のシミュレーションです。新株がすべて発行された場合は、下記の金額の85%程度になります。

参考企業 初値時価 投資に対するリターン※万円
10万円 30万円 50万円
識学 111億円 322 843 1405
カオナビ 209億円 529 1587 2646
スマレジ 292億円 739 2218 3696
Mフォワード 548億円 1387 4162 6937
Sansan 1420億円 3595 10785 17975

仮に、識学 並みの時価総額で上場し、初値で売った場合は以下の通り。

  • 10万円投資 →  322万円
  • 30万円投資 →  843万円
  • 50万円投資 →  1405万円

※募集額が満額集まった場合のシミュレーションです。募集後に発行株数が増減した場合、この通りにはなりません。税金を考慮していません。

※会社が倒産した場合など、投資資金がゼロになるリスクがあります。上場企業と違い自由に株を売ることができません。出資したまま資金が何年も拘束されることもあります。

 

FUNDINNO 87号案件 KAWAII JAPAN株式会社まとめ

まとめです。

経営者は経営経験あり。熱意もある。

経営陣はバランスがとれ業務遂行に問題なさそう。

先ず国内を優先し収益化に尽力。財務を安定させるべき。

売上計画は妥当。財務が不安なため費用はもう少し抑制すべき。

バリュエーションは高め、新株予約権の発行があり希薄化リスクあり。

 

アプリ自体はよくできていると思いますが、より収益化させるための仕組みが足りていません。ユーザー数を増やす、単価を上げる、色々とやることがあると思います。自社の状態を良く見つめなおして、費用をなるべくかけずにできることをしっかりとやるべきです。国内だけでもやれることが山ほどありますし、IPOに至る成長余力は十分にあります。

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